鉄欠乏製貧血について
男性より女性に多い病気のひとつが鉄欠乏製貧血です。鉄欠乏製貧血特別な病気ではなく、いろいろな原因で起こる貧血の中で最もよく見られるものです。
女性には月経があり毎月定期的に出血をしますので、男性よりも鉄が不足しやすくなります。それでも普通は身体に蓄えられている鉄分で補うことができます。
しかし食生活の乱れにより鉄分の摂取が不足すると、体外に排出された鉄を補うことができず、鉄欠乏製貧血を起こしてしまいます。現代の若い女性は過剰なダイエットにより食事が偏っている人が多いため、鉄欠乏製貧血になってしまうと、なかなか治りません。
鉄欠乏製貧血は特に珍しい病気ではありませんので、月経時にだけ起こるような軽いものなら治療の必要もないようです。しかし、鉄分が不足した状態が続くと、身体がだるくなったり、肌が青白くなったりするうえ、動悸・息切れ・集中力の低下など自覚症状が出てきますので、その場合は病院に行くことが必要です。
また急激に進行せず、徐々に進んでいくのが鉄欠乏性貧血という病気ですので、身体が貧血に慣れてしまうと気づくのが遅れることが少なくありません。そのため普段からバランスの取れた食生活を心掛けることが大切になります。