統合失調症と精神分裂病

 

統合失調症という病名は聞きなれないものかもしれません。身近に診断された人などが居ないと、統合失調症という病名を知っている・・・という人はあまりいないのかもしれませんね。それというのも統合失調症という病名は最近生まれた名前だからです。

 

2002年までは統合失調症ではなく精神分裂病という名前で呼ばれていました。精神分裂病という病名なら聞いたことがある人も多いと思います。精神分裂病という呼び方をしなくなり、統合失調症と呼ぶようになり、2016年現在でみても、まだ14年程度しか経っていません。統合失調症という病名の知名度は低いですが、その症状は明治時代から知られていました。

 

 

精神分裂病という病名は差別用語的であまり好ましいものではなかったのですが、精神が分裂するというこの病名は広くしられていました。ただ、精神というのは私たちが普段使う精神の意味ではなく、医学用語としての精神を意味しています。しかし精神といえば私たちは普段使っている意味での精神として理解していると思います。そのため、病名と実際の病気の症状との間に認識の違いが生まれてしまいました。そういうこともあり、2002年に統合失調症と名称が変わりました。

 

精神分裂病が統合失調症に変更になった理由は、病気に対する偏見、あるいは差別といったものが少なからずあったからです。現代社会において精神疾患に対する理解は少しずつ広まっていますが、まだまだ完全とはいえません。精神疾患に対する偏見は残っているのが現状です。統合失調症をはじめ精神疾患で苦しむ人の多くは、そういった精神疾患に対する偏見という環境にも悩まされているということを多くの人に知ってほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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