骨租しょう症
更年期の女性に多い病気として、骨租しょう症をご紹介しましたが、ここではもう少し詳しくご説明します。
骨粗しょう症(骨粗鬆症)は男性より女性に多い病気です。女性が骨租しょう症になるのは、閉経後に女性ホルモンの分泌量が急激に減少するためです。また若い頃の無理なダイエットによる栄養不足も骨租しょう症の原因になります。
女性は17歳くらいまでに最も骨量が増えるのですが、この時期に極度のダイエットをして栄養が偏ってしまうと、骨がしっかり形成されず、年齢が高くなってから骨租しょう症を起こしやすくなります。
他にも女性は妊娠・出産を経験しますので、これも骨租しょう症の原因になります。妊娠すると女性ホルモンの分泌が活発になるので身体はカルシウムを吸収しやすくなるのですが、胎児が母体のカルシウムを大量に使ってしまいます。そして出産すると女性ホルモンが減少するので今度はカルシウムの吸収が悪くなり、母乳を与えるのでカルシウムが赤ちゃんに取られてしまいます。このようにして妊娠・出産を経験すると、骨量が低下しやすくなってしまいます。
以上のような理由で、女性は男性と比べて、骨租しょう症になりやすいポイントがたくさんあるのです。年齢に関係なく、日頃からカルシウムをたくさん摂れるような食生活を常に心がけましょう。カルシウムの摂取と適度な運動をすることで、骨粗しょう症を予防することができます。