膀胱の病気
膀胱炎は男女ともにかかる病気ですが、身体の構造から見ると、女性のほうがかかりやすい病気だといわれています。
女性は男性よりも尿道が短いので、それが原因となって膀胱炎を起こしやすくなります。女性の尿道は4〜5cmと短いため、大腸菌をはじめとする細菌が膀胱の中に入りやすく、そのため膀胱炎を起こしやすいのです。
健康な状態なら、身体は外から侵入した細菌を防御する力があるために、膀胱に細菌が入っても必ずしも膀胱炎になるわけではありません。しかし過度のストレス、疲れ、冷え、体調不良などで身体が弱っている状態の時に細菌が入り込むと、細菌に対する抵抗力が落ちているため膀胱炎を起こしやすくなってしまいます。
他にもトイレを我慢することが膀胱炎の原因になるといわれています。仕事中など、トイレに行きたくてもなかなか行けないという人も多く、尿意を我慢することになります。そうすると膀胱が伸びきった状態になってしまい膀胱炎になることがあります。女性の20%が膀胱炎になったことがあるそうです。
膀胱炎の症状には、頻尿や排尿時の痛みなどがあります。トイレに行ったばかりなのにすぐまた尿意を感じる、排尿が終わる頃に痛みがある、という場合は膀胱炎を疑い、内科や泌尿器科を受診する必要があります。