女性のカンジダ膣炎
カンジダ膣炎になったことがある女性は多いのではないでしょうか。カンジダ膣炎は外陰部に強いかゆみを感じる病気です。カンジダ膣炎は多くの女性が経験する病気ですので、特別な病気ではありません。カンジダ菌という健康な時は無害な常在細菌が、体調が悪い時などに異常に繁殖して起こる病気です。
カンジダ膣炎は、妊娠中や生理中、抗生物質を使用した時に発症することが多い病気です。また糖尿病や肥満もカンジダ膣炎が発症する原因になるといわれています。
カンジダ菌の感染は男性にも起こるのですが、男性は女性ほど強い症状は現れないようです。性交渉によるカンジダ菌の感染も起こりますが、ほどんどは自己感染によるものです。
女性がカンジダ膣炎にかかると、外陰部が腫れたり、強いかゆみが起こったり、カッテージチーズのような独特な白いおりものが出たりというカンジダ膣炎特有の症状が出ます。炎症がひどくなると、かゆみは我慢できないほどになります。
カンジダ膣炎かどうかの検査は婦人科で膣の粘膜を採取し、顕微鏡で見て確認できます。カンジダ膣炎の治療は、抗真菌性の膣剤という座薬のようなものを膣内に挿入し、外陰部には抗真菌性の軟膏を塗るという方法です。治療を始めて3日ほどでひどいかゆみは治まりますが、かゆみが治まっても通院をやめてはいけません。再発することもありますので、医師の指示に従うことが大切です。