子宮内膜症について
子宮内膜症は下腹部に強い痛みがある病気です。子宮内膜症は月経のある女性に起こる子宮の病気です。月経痛なら強弱の差こそあれ、女性なら誰もが経験したことがあるものです。
しかし子宮内膜症による痛みは、ひどくなるとベッドから起き上がれなかったり、歩けなかったりするほどです。
それほど強い痛みのある子宮内膜症とはどのような病気なのでしょうか。本来なら子宮の中にできるはずの子宮内膜が子宮以外の場所にできてしまい、月経周期に合わせて内膜が剥がれ落ちるのですが、それが体外に排出されずに腹腔内にとどまり、痛みや炎症を起こします。これが月経のたびに繰り返えされ、進行していきます。
実はまだ、子宮内膜症がなぜ起こるのかというはっきりした原因は分かっていません。
現代は昔より女性の出産回数が減っており、その分生理が来る回数が増えていますが、それも原因のひとつではないかと言われています。
月経のたびに痛み止めを飲むほど痛みが強い人、下腹部に強い痛みがあって日常生活にも支障がある人は、子宮内膜症を疑い、かかりつけの婦人科を受診してみてください。子宮内膜症はそのままにしておくと不妊症になってしまうこともある恐ろしい病気です。