アルコール依存症　治療　酒　女性　キッチンドランカー

アルコール依存症の治療には早期発見が大切ですが、本人の自覚がないために発見が遅くなる病気でもあります。アルコール依存症の治療で一番大切なのは、本人が自分はアルコール依存症であることを認めることなのですが、多くの場合、アルコール依存症患者は自分の病気を認めようとしません。

それはなぜかというと、自分がアルコール依存症であると認めてしまえば、お酒を飲めなくなってしまうからです。そのため、このままだと自分はどうなってしまうのかということを理解させ、そうならないために治療するのだという意志を持たせることが必要です。

かつてはアルコール依存症になるのは本人の意志が弱いからとか、日常生活から逃避したいからだといわれていました。しかし実際にはそうではありません。アルコール依存症は精神の病気であると考えられています。アルコールの摂取により、精神や身体に異常をきたし、飲酒がやめられなくなります。本人や身近な人がこのことを理解することが治療を開始するための第一歩になります。

アルコール依存症は治療するのが難しい病気です。治療には本人の意志のほか、周りの人の理解と協力、生活環境の改善が必要になります 。重症の場合には入院治療をすることもあります。しかし怖いのは治療によりアルコール依存症から回復しても、たった一口お酒を飲むこ とにより、また症状が戻ってしまうのです。お酒をやめてから何年、何十年経ってもそれは同じで、完全に治るということがない病気です 。つまりアルコール依存症を克服するためには、一生お酒を飲まないということしか道はないのです。